網戸の張り替え方|たるみを防ぐコツは順番と力加減にあった

網戸の張り替え方を解説するため、交換用の網やローラー、サッシが整然と配置された作業環境を表すイメージ画像 DIY・修理(網戸/戸車/建付け)

網戸の張り替えは、コツさえつかめば特別な技術がなくてもきれいに仕上がります。破れや網のたるみが気になっていても、道具と手順を正しく理解すれば、初めての人でも失敗しにくくなります。

網戸の張り替え方には、ネット選びから固定の順番、仕上げの切り方まで、それぞれに押さえておきたいポイントがあります。国土交通省やLIXILなど公式情報が案内する手順をもとに、初心者がつまずきやすい部分を整理します。

この記事では、道具の選び方から張り替えの手順、うまくいかないときの見直し方まで順を追って説明します。読み終えるころには、自宅の網戸を自分で張り替える手順がイメージできるようになります。

網戸の張り替えは自分でできる?判断ポイントとタイミングを知ろう

網戸の張り替えを検討するときは、まず今の網戸がどんな状態か、自分で作業できる環境があるかを確認すると判断しやすくなります。ここでは、張り替えのサインと、DIYに向くかどうかの見極め方を整理します。

網戸の寿命はどれくらい?劣化のサインをチェック

網戸の寿命はおよそ5年から10年が目安とされています。長年使っていると、網がたるんだり、色あせたり、触るとパリパリした感触になったりすることがあります。小さな穴であれば部分的な補修も可能ですが、劣化が進んだ網戸は破れやすくなっているため、張り替えを検討したほうが安心です。

フレーム自体が歪んでいる場合は、網だけを張り替えてもきれいに仕上がらないことがあるため、フレームごとの交換も選択肢に入ります。

自分で張り替えに向いている人・向いていない人

網戸の張り替えは、材料費を抑えたい人や、普段からDIYに慣れている人に向いている作業です。一方で、作業スペースを確保しにくい住まいの人や、時間をかけずに仕上げたい人には、業者への依頼が向いていることもあります。

網戸のサイズが大きい場合や、2階以上の窓で取り外しが難しい場合は、無理に一人で進めず、家族に手伝ってもらうか、業者に相談する方法もあります。

賃貸住宅の場合は先に確認しておきたいこと

賃貸住宅に住んでいる場合、網戸をはじめとする設備の修繕は、賃貸借契約上、貸主の負担となっていることがあります。自己判断で張り替えを進めると、退去時の原状回復や費用負担でトラブルになる可能性もあります。

事前に契約内容を確認し、管理会社や大家に相談してから進めると安心です。網戸の色や網目を勝手に変えてしまうと、退去時に指摘を受けることもあるため、元の仕様に近いものを選ぶと無難です。

張り替えのサインチェック
・網がたるんでいる、波打っている
・小さな穴や破れが増えてきた
・網が色あせている、触るとパリパリする
・フレームに歪みがない
  • 網戸の寿命の目安は5年から10年
  • 作業環境や道具の有無でDIY向きか判断できる
  • 賃貸住宅は事前に契約内容を確認する
  • フレームが歪んでいる場合は交換も検討する

網戸の張り替えに必要な道具とネット選びのコツ

網戸の張り替えをきれいに仕上げるには、道具選びとネット選びが最初の分かれ道になります。ここでは最低限そろえたい道具と、失敗しにくいネットや網押さえゴムの選び方を整理します。

最低限そろえたい道具一覧

張り替えに必要な道具は、張り替え用ネット、網押さえゴム、網押さえローラー、カッターナイフまたは網専用カッター、プラスドライバー、はさみ、歯ブラシ、雑巾、軍手などです。

多くはホームセンターで購入でき、クリップや洗濯ばさみがあると、ネットを仮止めする作業がしやすくなります。押さえローラーだけは代用が難しいため、必ず用意しておきたい道具です。

ネットの網目(メッシュ)の選び方

ネットの網目の細かさは、メッシュという単位で示されます。数字が大きいほど網目が細かくなり、虫が入りにくくなる一方、風通しはやや落ちる傾向があります。

一般的な住宅でよく使われているのは20から24メッシュ程度で、虫の侵入を防ぎつつ風通しも確保しやすい網目とされています。花粉が気になる場合は、より目の細かいネットを選ぶ方法もあります。

ネットの素材の違いと選び方

網戸の張り替え方やたるみを防ぐコツを紹介するため、網戸を交換している作業風景を表すイメージ画像

ネットの素材には、ポリエステル、グラスファイバー、ステンレスなどがあります。ポリエステルは扱いやすく価格も手ごろで、初めての張り替えに向いています。

グラスファイバーは丈夫さに優れ、ステンレスは耐久性が高い一方、価格はやや高めです。外からの視線を抑えたい場合は、見た目がマジックミラーのように見えるタイプのネットを選ぶ方法もあります。

網押さえゴムのサイズを選ぶときの注意点

網押さえゴムは、太さの違いで多くの種類があります。サッシの溝に合わないサイズを選ぶと、うまく固定できなかったり、逆にきつすぎて溝を傷めたりすることがあります。

取り外した古いゴムの太さを定規で測るか、ゴムの一部を持参してホームセンターで確認すると、サイズ選びの失敗を防ぎやすくなります。メーカーによって太さの基準が異なる点も、あわせて確認しておくと安心です。

メッシュ数特徴向いている場所
18前後網目が粗く風通しが良い風通し重視の部屋
20〜24虫の侵入防止と風通しのバランスが良い一般的な居室
26〜30網目が細かく小さな虫も防ぎやすい花粉や小虫が気になる部屋
  • 最低限の道具はホームセンターでそろう
  • メッシュは20から24程度が扱いやすい
  • 素材によって耐久性や見た目が変わる
  • 網押さえゴムは太さの確認が失敗防止の鍵

網戸を外す・掃除するときの手順と安全のコツ

網戸の張り替えは、外す工程と掃除の丁寧さが仕上がりを左右します。ここでは外れ止めの外し方から、溝の掃除、高い場所で作業するときに気をつけたいポイントまで順番に整理します。

外れ止めの外し方の基本

引き違い窓の網戸は、上部に外れ止めが付いていることが一般的です。プラスドライバーで外れ止めのネジを緩めて下げ、下部にある操作つまみを引き出すと、戸車が上に移動して網戸を持ち上げられるようになります。

窓のタイプによって外し方が異なるため、無理に力を加えず、メーカーの案内に沿って進めると安全です。

網を外して溝を掃除するコツ

古い網押さえゴムのつなぎ目を見つけて端を引き出すと、比較的簡単に網を外せます。千枚通しやマイナスドライバーがあると、この作業がしやすくなります。

網を外したあとの溝には土やほこりがたまっていることが多いため、歯ブラシで溝の中を掃除し、仕上げに雑巾で拭き取ると、新しいネットをきれいに固定しやすくなります。

2階以上の窓で作業するときの注意点

消費者庁は、住居の窓やベランダからの転落事故について注意を呼びかけており、窓や網戸、ベランダの手すりなどに劣化がないか定期的に点検するよう案内しています。

網戸を取り外す際は、自分がバランスを崩さないよう足元を安定させ、作業中は子どもやペットを窓に近づけないようにすると安心です。取り付け後は外れ止めを必ず元に戻し、網戸が脱落しない状態にしておくことも大切です。

作業前の安全チェック
・作業中は子どもやペットを窓に近づけない
・足元を安定させてから網戸を持ち上げる
・取り付け後は外れ止めを必ず元に戻す
・網戸や窓の劣化は定期的に点検する
  • 外れ止めはメーカーの案内に沿って外す
  • 溝の掃除は歯ブラシと雑巾で丁寧に
  • 2階以上では転落防止の安全確保を優先する
  • 取り付け後は外れ止めを必ず戻す

網を張る・仕上げる工程のコツ

ここからは、実際にネットを固定していく工程です。固定する順番や力加減、コーナー部分の扱い方を押さえておくと、たるみやしわのないきれいな仕上がりに近づきます。

ネットを固定する順番のコツ

ネットは、長辺、短辺、長辺、短辺の順に、網戸の枠に対して平行になるよう手で位置を決めながら固定していきます。角から始めるのではなく、辺の途中から始めると、最後に長さを調整しやすくなります。

最初に固定する二辺で網目が枠と平行になっているかを確認しておくと、後の工程での歪みを防ぎやすくなります。スタート部分ではゴムを5センチメートルほど余分に出しておくと、最後の調整がしやすくなります。

コーナー(角)部分をきれいに仕上げるコツ

コーナー部分はゴムが入りにくく、力任せに押し込むと網を傷つけたり、網目が変形したりすることがあります。

角では網押さえゴムを少したるませながら、少しずつ押し込んでいくと、無理な力がかからずきれいに仕上がります。網戸ローラーの先端部分を使うと、狭い角にもゴムを届かせやすくなります。焦って一気に押し込まず、少しずつ様子を見ながら進めることが、角をきれいに仕上げるコツです。

たるみを防ぐ力加減のコツ

ネットは、ぴんと張りすぎるとかえって仕上がりが悪くなることがあります。夏に張り替えたネットを強く張りすぎると、冬に気温が下がったときにネットが縮み、ゴムが外れる原因になることがあります。

ピンと張りすぎることは、フレームが歪む原因にもつながります。多少のゆとりを持たせて張ることで、季節による伸び縮みにも対応しやすくなり、フレームへの負担も抑えられます。

余分なネットを切り取るときのコツ

ゴムを一周させたあとは、枠からはみ出たネットをカッターで切り取ります。枠の溝に沿ってカッターの刃を当てるようにすると、まっすぐきれいに切りやすくなります。

作業中は軍手をつけ、刃の向きに反対の手を置かないようにすることも、けがを防ぐうえで大切なポイントです。網専用のカッターを使うと、通常のカッターナイフよりも安全に、切り口をきれいに整えやすくなります。

順番作業内容ポイント
1辺目長辺を固定網目を枠と平行にする
2辺目短辺を固定直角になっているか確認する
3・4辺目残りの辺を固定軽く引っ張りながらたるみを取る
  • 固定は長辺→短辺→長辺→短辺の順が基本
  • コーナーは少しずつ力を加える
  • ネットは張りすぎずゆとりを持たせる
  • カットは溝に沿ってまっすぐ行う

うまくいかないときの見直しポイントと業者に相談する目安

せっかく張り替えても、波打ちやたるみが残ってしまうことがあります。ここでは、よくある失敗の見直し方と、業者への依頼を検討する目安を整理します。

波打ち・たるみが出たときの直し方

網が浮いていたり波打っていたりする場合は、その部分の網押さえゴムを一度引き出し、張り直すことで改善できることがあります。

ただし、部分的な張り直しを繰り返すとネットに癖がつきやすくなるため、目安として3回程度にとどめ、それでも直らない場合は最初から張り直したほうがきれいに仕上がります。たるみが広い範囲にわたる場合も、部分直しにこだわらず全体を張り直したほうが早く解決することがあります。

ゴムが入らない・浮いてしまうときの見直し

ゴムがうまく溝に収まらない場合は、ゴムの太さがサッシに合っていない可能性があります。取り外した古いゴムの太さを確認し、同じ太さ、または古いゴムよりわずかに太いサイズを選び直すと、フィットしやすくなります。

一度ネットを切ってしまうと張り直しができなくなるため、仕上げの前に浮きがないか確認する習慣をつけておくと安心です。ゴムのメーカーによって太さの表記が微妙に異なることもあるため、迷ったときは購入前に店舗で相談すると安心です。

業者に依頼する場合の費用の目安

網戸の張り替えを業者に依頼する場合、1枚あたりおおむね2,000円から5,000円前後が相場とされています。まとめて依頼すると1枚あたりの単価が下がる業者もある一方、2階以上の窓には追加料金がかかる場合もあります。

賃貸住宅の場合は、費用負担についても管理会社に確認しておくとトラブルを防ぎやすくなります。

Q. 網戸の張り替えは何分くらいでできますか。
A. 道具がそろっていれば、1枚あたり30分から60分程度が目安です。慣れないうちは、掃除の時間も含めて余裕を持って進めると安心です。

Q. 張り替え用のネットや道具はどこで買えますか。
A. ホームセンターやネット通販で購入できます。ホームセンターは季節商材として扱われることが多く、夏場以外は品ぞろえが少ない場合もあるため、ネット通販もあわせて確認すると安心です。

  • 部分的な張り直しは3回程度を目安にする
  • ゴムの太さの見直しが不具合解消の近道
  • 業者依頼は1枚2,000円から5,000円が目安
  • 賃貸は費用負担を事前に確認する

まとめ

網戸の張り替えは、正しい順番と適度な力加減さえ押さえれば、特別な技術がなくても自分できれいに仕上げられる作業です。

まずは家にある網戸の劣化サインを確認し、道具をそろえるところから始めてみましょう。

焦らず一つずつ工程を確認しながら進めれば、次の張り替えもきっとスムーズにできるはずです。困ったときは、無理をせず専門の業者に相談することも選択肢に入れてみてください。

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