網戸張り替えを100均で済ませる方法|準備から仕上がりのコツまで

日本人男性が網戸張り替え作業を行う様子 (窓・ガラス・サッシ)DIY・修理(網戸/戸車/建付け)

網戸の張り替えは、専門業者に頼まなくても自分でできる作業のひとつです。必要な道具のほとんどは100均(ダイソーなど)で手に入り、初めて挑戦する方でも手順を押さえれば仕上がりを整えることができます。ただし、準備段階でいくつか確認しておかないと、買い直しや作業のやり直しが発生しやすい工程でもあります。この記事では、100均で揃えられる道具の種類と選び方、張り替えの手順、失敗を防ぐコツまでをまとめて整理します。

特につまずきやすいのが「押さえゴムのサイズ選び」と「張り替え中のたるみ防止」の2点です。ここを事前に把握しておくだけで、作業がスムーズに進みます。

道具の費用は全体で500〜700円程度に収まることが多く、網だけで済む場合はさらに安くなります。業者に依頼した場合の費用と比べるとかなりの節約になりますので、DIYに少しでも興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

100均で揃う網戸張り替えの道具一覧

ダイソーをはじめとする100均ショップには、網戸張り替えに必要な道具が複数そろっています。まず何が必要なのかを把握してから購入すると、無駄なく準備できます。

必須の道具:防虫網(張り替え用ネット)

ダイソーでは防虫網(張り替え用ネット)が91cm×2mのサイズで販売されています。20メッシュ(220円前後)と24メッシュ(330円前後)の2種類があり、一般的な掃き出し窓や小窓のほとんどはこのサイズで対応できます。ただし、大型の網戸や特殊なサイズには対応できない場合があるため、張り替え前に枠のサイズを測っておくとよいでしょう。

メッシュ数が大きいほど網目が細かくなります。20メッシュは風通しよく視界が広いのが特徴で、24メッシュはコバエなど小さな虫の侵入を防ぐ効果が高まります。迷う場合は24メッシュを選ぶと防虫と通気のバランスが取りやすいでしょう。

必須の道具:押さえゴム(網押さえコード)

押さえゴムは、網を枠の溝に固定するためのゴム製の紐状の部品です。ダイソーでは3.5mmと4.5mmの太さが7m巻きで110円程度で販売されています。太さが合わないと網がしっかり固定されず、浮いたり外れたりする原因になります。

太さの確認方法は後述しますが、事前に自宅の押さえゴムを少し引き出してサイズを測り、同じかやや太めのものを選ぶのが基本です。迷う場合は「太さが変えられるゴム」(ホームセンターで350円前後)も選択肢のひとつです。

あると便利な道具:ローラー・クリップ

押さえローラーは、押さえゴムを溝に均一に押し込むための専用工具です。ダイソーでも取り扱いがあり、110円程度で購入できます。指で代替することも不可能ではありませんが、ローラーがあると力の入れ方が均一になり、仕上がりに差が出やすいです。

網戸クリップは、作業中に網がずれないように枠に固定するための道具です。ダイソーでも販売されており、洗濯バサミで代替する方もいますが、網戸の幅に合った幅広タイプが安定しやすいです。一人で作業する場合は特に役立ちます。

【100均で揃う道具まとめ】
・防虫網(91cm×2m):20メッシュ220円前後、24メッシュ330円前後
・押さえゴム(3.5mm or 4.5mm、7m巻):110円前後
・押さえローラー:110円前後
・網戸クリップ:110円前後
マイナスドライバーとカッター(またははさみ)は自宅にあれば不要。合計500〜700円程度が目安。
  • 防虫網は張り替え前に枠サイズを測り、91cm×2mで足りるか確認する。
  • 押さえゴムは太さ確認が最重要。3.5mm・4.5mm・5.5mmの3サイズが住宅には多い。
  • 押さえローラーとクリップはあると仕上がりが安定する。

作業前に必ず確認したい押さえゴムのサイズ

押さえゴムの太さを間違えると、網が浮いたり外れたりする原因になります。購入前のサイズ確認は、張り替え全体の成否に直結する最重要ポイントです。

押さえゴムのサイズ規格と確認方法

住宅の網戸に使われる押さえゴムの太さは、一般に3.5mm・4.5mm・5.5mmの3種類が多く使われています。自宅の網戸に合うサイズを確認するには、現在の押さえゴムを少し引き出して定規で実測するのが確実です。枠の溝の幅を測るだけでは誤差が出ることがあるため、ゴムを直接測るようにします。

方法は、押さえゴムの切れ目(枠の角近くにあることが多い)にマイナスドライバーをそっと差し込み、2〜3cmほど引き出してカットし、定規で直径を測ります。ただし、長年使ったゴムは劣化して細くなっていることがあるため、測った値よりも少し大きめのサイズを選ぶと安心です。

ダイソーで買えるサイズと選び方のポイント

ダイソーでは3.5mmと4.5mmの押さえゴムが販売されています。自宅の押さえゴムのサイズを測ったうえで、同じかやや太い方を選ぶのが基本です。測定値が3.5mmと4.5mmの間で判断に迷う場合は、太い方(4.5mm)を選ぶとフィットしやすい傾向があります。

5.5mmが必要な場合はダイソーでは対応できないことがあります。その場合はホームセンターで「太さが変えられるゴム」(3.5mm〜5.5mmに対応)を購入する方法があります。最初の10cm程度を切り取って溝に当てて確認してから作業を進められるため、サイズに不安がある方に向いています。

押さえゴムの長さの計算方法

必要なゴムの長さは、網戸の縦(高さH)×2+横(幅W)×2で計算できます。LIXILストアの公式情報によると、必要量の計算式は「幅(W)×2+高さ(H)×2」が基本です。ダイソーの押さえゴムは1袋7mなので、一般的な掃き出し窓1枚(幅90cm×高さ180cm前後)の場合は1袋でちょうど収まるケースが多いです。ただし、中桟(横桟)がある網戸は2分割されているため、計算式が変わります。

【押さえゴム選びの手順まとめ】
1. 押さえゴムをマイナスドライバーで2〜3cm引き出してカット
2. 定規で直径を実測する
3. 実測値と同じか、やや太めのサイズを選ぶ
4. ダイソーに合うサイズがなければホームセンターで対応品を探す
長さはW×2+H×2で計算し、7m巻1袋で足りるか確認する。
  • 押さえゴムのサイズは溝の幅ではなく既存のゴムを実測して確認する。
  • 劣化ゴムは細くなっている場合があるため、実測値よりやや大きめを選ぶ。
  • 5.5mmが必要な場合はホームセンターで「太さが変えられるゴム」が対応しやすい。

網戸張り替えの手順:外し方から仕上げまで

道具と材料が揃ったら、いよいよ作業です。手順を正しく踏むことが、きれいな仕上がりへの近道になります。各ステップで確認すべきポイントも合わせて整理します。

ステップ1:網戸の取り外しと準備

まず網戸をサッシから取り外します。網戸には「外れ止め」と呼ばれる落下防止の部品が上部や左右に付いているため、ネジを緩めるか解除してから外します。外れ止めを解除せずに無理に取り外そうとすると、枠や戸車が破損することがあります。

取り外した網戸は床や広めのテーブルの上に置いて作業します。室内で行う場合は新聞紙やレジャーシートを敷いておくと、溝の汚れが周囲に広がりにくくなります。枠の溝には長年の砂やホコリが溜まっていることが多いため、古い歯ブラシや濡れ雑巾で汚れを取り除いておくと、押さえゴムの入りがよくなります。

ステップ2:古い網と押さえゴムの取り外し

押さえゴムの切れ目(多くの場合、枠の角近く)を探し、マイナスドライバーや押さえローラーの突起部分を使って端を引き出します。引き出せたら手で引っ張りながら1周分を取り出します。古いゴムを外すと網が枠から外れるので、そのまま取り除きます。

ゴムが固くてなかなか動かない場合は、砂が詰まっている可能性があります。無理に力を入れると枠が歪む場合もあるため、溝を歯ブラシで掃除しながら少しずつ進めると作業がしやすくなります。

ステップ3:新しい網の固定とゴム入れ

新しい網を枠の上に広げ、各辺から均等に5〜10cmはみ出るように配置します。網目がまっすぐ枠と平行になっていることを確認し、クリップや洗濯バサミで2辺を仮固定します。

押さえゴムを短い辺(横)から溝に入れていきます。コーナーはローラーの突起部分などを使ってしっかり押し込みます。残りの2辺(長い辺)は、網を手で軽く引きながらローラーで少しずつ進めます。一度に長くローラーを走らせると網が歪みやすいため、指の長さ程度ずつ進めるとたるみが出にくいです。

ステップ4:余分な網のカットと仕上げ

100均道具で網戸を張り替える手順

4辺のゴムを入れ終えたら、余分な網をカットします。ゴムのきわに沿ってカッターを寝かせて軽く走らせると、きれいに切ることができます。刃が古いと引っかかりやすいため、切れ味が落ちたらすぐに刃を折って新しい面を使うとよいでしょう。カット方向の先に手を置かないよう注意します。

カット前にたるみがないか確認しておきます。たるみがある場合は、カットする前にゴムを外して網を少し引いてから入れ直します。一度カットすると元に戻せないため、この確認は必ず行います。

工程ポイント失敗しやすい点
外れ止めの解除上部・左右の外れ止めを確認解除忘れで枠が破損する
溝の掃除歯ブラシで砂・ホコリを除去汚れ残りでゴムが入りにくくなる
ゴム入れ(短辺→長辺)網目を枠と平行に保ちながら進める一気に進めると網が歪む
たるみ確認横から見て凹みがないか確認カット後では修正できない
余分な網のカットゴムきわに沿って刃を寝かせる刃が古いとほつれやすい
  • 外れ止めを必ず解除してから取り外す。
  • 溝の掃除を先に行うとゴムが入りやすくなる。
  • ゴム入れは短い辺から始め、長辺は少しずつ進める。
  • カット前にたるみを確認する。

仕上がりをきれいにするためのコツと注意点

手順通りに進めても、いくつかのポイントを知っているかどうかで仕上がりに差が出ます。初めて挑戦する方がつまずきやすいポイントを中心に整理します。

たるみを防ぐ3つのポイント

たるみの原因は主に「ゴム入れの力の入れ方が不均一」「網を引きすぎまたは引かなさすぎ」「コーナー部分の処理が甘い」の3つです。

1点目は、ローラーを一定の速さと力で動かすことです。急いで進めると網が引っ張られて歪みが生じます。2点目は、長辺を押さえる際に網の端を手で軽く押さえながら少しずつ進めることです。強く引くと張りすぎになり、冬場に網が縮んで押さえゴムが外れやすくなる可能性があります。3点目は、コーナー部分をローラーの突起か細い道具でしっかり押し込むことです。コーナーが甘いと全体のたるみにつながります。

仕上げのカットで失敗しないコツ

余分な網のカットは、刃を枠に対して水平(寝かせた状態)にして軽く走らせるのが基本です。立てた状態で力を入れるとネットがほつれやすくなります。はさみを使う場合は、枠のふちに沿って細かく切り進めると断面が整いやすいです。

専用の網戸カッターもホームセンターや一部の100均で販売されています。枠の溝の高さに合わせて刃が設定されているため、まっすぐカットしやすいメリットがありますが、カットラインが浅くなりやすいという意見もあります。通常のカッターで丁寧に行う方法でも十分きれいに仕上げることができます。

100均の網とホームセンターの網の比較

ダイソーの防虫網はポリプロピレン素材の一般的な製品です。防虫性能と価格のバランスは取れており、通常の用途には十分対応できます。耐久性を重視する場合は、グラスファイバー素材の網(ホームセンターで1,000〜2,000円前後)も選択肢になります。グラスファイバーは伸びや縮みが少なく、仕上がりの安定性が高いという特徴があります。ただし、素材が硬いためDIYでの張り替えにはやや技術が必要です。

ダイソーの網で対応できるのは、枠の幅(W)が90cm以下、高さ(H)が200cm以下の一般的な網戸です。これを超えるサイズはホームセンターなどで長尺品や幅広品を探す必要があります。

【仕上がりを左右する3つのチェック】
1. たるみ確認:カット前に横から見て凹みがないか確認する
2. ゴムの接続部分:1周してゴムの端が合うように切る。繋ぎ目はしっかり溝に収める
3. カット:刃を寝かせて軽く走らせる。刃が古ければ折って新しい面を使う
  • ローラーは一定の速さで進め、コーナーは丁寧に押し込む。
  • 網は張りすぎず、ほどよい張りを保つ。
  • カット前のたるみ確認は省略しない。
  • 刃の切れ味が落ちたらすぐに交換する。

100均では対応が難しいケースと業者依頼の目安

100均で道具を揃えてDIYで作業できるケースは多いですが、網戸の状態や種類によっては無理に自分で進めない方がよいこともあります。判断の目安を整理します。

100均だけでは対応が難しいケース

次のような場合は、ホームセンター品や業者への相談を検討するとよいでしょう。枠の幅が90cmを超える、または高さが2mを超える大型の網戸は、ダイソーの網(91cm×2m)では対応できません。また、押さえゴムが3.5mm・4.5mm以外のサイズ(例:5.5mmや特殊サイズ)が必要な場合も、100均では揃えにくい場合があります。

「ロール網戸」「プリーツ網戸」「縦スライド型」などの特殊な網戸は、通常の押さえゴム方式ではないため、DIYでの張り替えには対応していません。LIXILストアの公式情報でもロール網戸については「修理でのご対応」としており、メーカーや施工業者への相談が必要です。

枠(フレーム)の状態を確認すべき場合

押さえゴムを外した際に、枠の溝が割れていたり変形していたりする場合は、網を張り替えても固定力が得られないことがあります。また、網戸の戸車(下部の車輪)が割れていたり動きが悪かったりする場合は、張り替えと合わせて戸車の交換も必要になることがあります。戸車はプラスチック製の場合、おおよそ3〜4年程度で劣化が進むとされています。

枠の状態に不安がある場合は、メーカーのサポートや施工業者に相談して判断してもらうとよいでしょう。

業者に依頼した場合の費用の目安

業者に依頼した場合の網戸張り替え費用は、1枚あたりおおよそ2,000〜4,000円程度が一般的な目安とされています(素材・サイズ・地域によって異なります)。複数枚をまとめて依頼すると1枚あたりの費用が下がるケースもあります。費用の詳細はくらしのマーケットや各業者の公式サイト、または見積もりで確認するとよいでしょう。

【業者依頼を検討するタイミング】
・網戸のサイズが大きく100均の網では対応できない
・押さえゴムが特殊サイズで入手が難しい
・ロール網戸・プリーツ網戸などの特殊タイプ
・枠やフレームの変形・破損がある
・高所の窓で安全な作業場所が確保できない
  • ロール網戸・プリーツ網戸はDIYでの張り替えは非対応。メーカーや業者へ相談する。
  • 枠の変形や戸車の破損がある場合は、張り替え前に確認が必要。
  • 高所作業は安全確保が難しいため、業者依頼が安心。

まとめ

網戸張り替えは、道具と手順を正しく把握すれば100均アイテムを活用して500〜700円程度で完成させることができます。鍵になるのは「押さえゴムのサイズを事前に実測すること」と「カット前にたるみを確認すること」の2点です。

まず自宅の押さえゴムをマイナスドライバーで少し引き出し、定規で直径を測るところから始めてみてください。サイズが分かれば、100均での購入品も迷わず選べます。

手順を一つずつ確認しながら進めれば、初めての方でも丁寧に仕上げることができます。ぜひ今年の張り替えに挑戦してみてください。

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